ここでは世界的に有名な包丁ブランド「グローバル(GLOBAL)」の特徴をまとめました。
見た目から分かる通り、他の包丁とは違った楽しみのある包丁です。
グローバル(GLOBAL)の包丁とは?
始めに、グローバルの包丁が誕生するまでのバックグラウンドを簡単に見てみましょう。
これもなかなか面白いんです。
始まりは洋食器メーカー
グローバルは、洋食器メーカーである吉田金属工業株式会社(YOSHIKIN)から生まれた包丁ブランド。
今や世界各国で有名な包丁ブランドですが、初めから包丁を作っていたわけではなく、もともとは洋食器を専門に扱う会社だったんです。
ここで培った「ステンレス加工技術」と「テーブルナイフの製造ノウハウ」がグローバル包丁の原点。
確かにグローバルの包丁は、これらの技術がズバリ当てはまっている形状をしていますよね。
まさしくステンレス一体型構造のことです。
グローバルがステンレス一体型構造の包丁を業界に広めた
今でこそ、他の包丁メーカーもステンレス一体型構造の包丁を販売していますが、実は1983年にグローバルが先駆けてこの包丁を売り出したときは、当時の日本にはほとんど受け入れられなかったそうです。
グローバルがここまで有名な包丁ブランドになったのは、1988年に海外進出してからのこと。
独特のデザインと使用感が、海外のシェフから絶賛され始めたのを皮切りに名だたる賞を受賞。日本人にも受け入れられるようになってきました。
「もともと日本で受け入れられなかった包丁が、海外進出することで人気を得て日本に逆輸入された」という面白い歴史のある包丁ブランド。
日本にステンレス一体型構造の包丁を流行らせたのは間違いなくグローバルです。
グローバル包丁の特徴
グローバルの包丁は、他の有名包丁ブランドと比べてもかなり特徴的です。
ここからはその特徴をより詳しく見てみましょう。
デザイン性の高いオールステンレス一体型構造が魅力
上記でも少し触れた通り、グローバル包丁最大の特徴は何といってもこのオールステンレス一体型構造です。
一般的な包丁は「持ち手(柄)が木製で、刀身がステンレスや鋼」というように、2つが分かれた構造になっていますよね。
唯一無二のデザインなのでこれを目当てに購入する人もいくるらいで、ギフト用としても選ばれることも多いです。
継ぎ目がない分バランスも良いですし、持ち手もくぼみがあるので思っているよりも滑りにくくなっています。
ステンレスの包丁はとにかく手入れが楽
単純に刃と柄が一体となったデザインに魅力を感じる人も多いと思いますが、一体型構造は機能面でも優れています。
その1つが手入れのしやすさです。
包丁の刃に使われる素材は、「ステンレス」「鋼」「セラミック」の3種類が主流ですが、中でもステンレスはメンテナンス性と切れ味の両方を兼ね備えた素材です。
詳しい素材比較は包丁の選び方を解説する記事でも紹介しています。
グローバル包丁は刀身と柄を一体化させることにより、通常のステンレス包丁よりも高い効果が望めます。
刀身と柄の隙間から入る水は、包丁を徐々に劣化させてく…。それがまったくないわけですから。
衛生的ですし長持ちしやすい包丁ともいえます。
「手入れが楽で切れ味が良い包丁が欲しい!」となったときは、まずグローバルの包丁を検討してみると良いでしょう。
グローバルのおすすめ包丁
家庭用の万能包丁が欲しいなら「グローバル 三徳包丁」
三徳包丁1本で済まそうと考えているなら18㎝がおすすめです。16㎝は少し短く感じるはず。
包丁のサイズ選びに迷ったら長い方を選びましょう。
料理好きには「グローバル 牛刀」もおすすめ
別名「シェフズナイフ」と呼ばれるように、海外のシェフや日本の料理人はこちらを好んで使います。
サイズは「18㎝」と「20㎝」がありますが、思い切って大きいサイズを選んでみるのも良いと思いますよ。
あわせて読みたい
グローバルの「ペティーナイフ」と「皮むき」どちらを選ぶ?
グローバルには「ペティーナイフ」と「皮むき」の2種類の小型ナイフがあります。
ちなみにサイズは下記の通り。
- ペティーナイフ・・・13㎝(飾り切りが得意)
- 皮むき・・・9㎝、10㎝(皮むきが得意)
他の包丁メーカーではペティーナイフを皮むきに使うこともあるくらいなので、自分がどちらの作業に使いたいかを想像して選んでみると良いでしょう。
値段は同じなので、形状とサイズの好みで選んでもOK。