あなたは包丁を研ぐとき、ちゃんと砥石を濡らしていますか?
包丁を研ぐうえで欠かせないのが水の存在。
砥石を濡らしてから研ぐ理由は何なんでしょう?
ここでは砥石を水で濡らすことによって得られる効果を紹介したいと思います。
砥石を水で濡らす理由は?
包丁を研ぐときに砥石を水で濡らす理由はいくつかあります。
代表的なのが下記の3つ。
1、水によって研磨性を高める
1つ目は、水によって研磨性を高めるためです。
実際水で濡らさずに研いでみたら分かると思いますが、そのまま研ぐと抵抗が強くで研げたものではありません。
要するに、包丁を研ぎやすくするために水を使っているわけです。
2、砥粒が詰まるのを防ぐ
2つ目は、砥粒が詰まるのを防ぐためです。
砥石で包丁を研ぐと、砥石の表面に突き出してい砥粒が削られていきます。
溜まってくることによって、砥粒が詰まって包丁が研げなくなっていくんですね。
砥石を水で濡らすことよって適度に砥粒を洗い流すことができます。
3、砥石の発熱を抑えるため
3つ目は、砥石の発熱を抑えるためです。
正直これは、家庭でたまに包丁を研ぐ程度ではあまり気にしなくて良いんですが、砥石の発熱は包丁の強度を落とす原因になります。
実はこんな背景もあったりするんですよ。
実際どれくらい水で濡らしたら良いの?
「じゃあ実際、砥石はどれくらい水で濡らしたら良いの?」
という話なんですが、これはとても分かりやすい目安があります。
気泡が出なくなるまで砥石を水に浸す
研ぐ前の準備として、砥石を一度完全に水に浸すようにしてください。
すると、砥石から気泡が出てくるのが分かるはずです。
気泡が出なくなったら、砥石に水が浸透した合図。
気泡が出なくなるまで砥石を水に浸すのを目安としてみてください。
砥石の種類によって水の浸透率も変わる
ちなみに、この水の浸透率は砥石の種類によって変わります。
「荒砥」「中砥」「仕上げ砥」とありますが、砥石が粗くなるほど水を吸いやすくなるんです。
ですから、粗い砥石を使っている時ほど、定期的に水をかけてあげながら研ぐ必要がありますね。
研いでいる途中、砥石の表面に水がなくなってきたら水を追加しましょう。
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研いでいる途中で水が濁ってきても洗い流さないように注意
最後になりますが、もう一つ研ぐときのコツを紹介しておきます。
砥石を水で濡らしながら研いでいると、水が黒く濁ってくるじゃないですか。
これは砥石の砥粒がでているからなんですが、この黒く濁った水を洗い流さないように注意しましょう。
砥粒は適度に残しておくことで研磨剤の役割を果たしてくれます。
おそらく研ぎやすくなってるのを感じられるはずです。
砥石で包丁を研ぐときは、水で濡らしつつ、かつなるべく洗い流さないのがポイントですよ。