ここでは、包丁研ぎ初心者におすすめの「砥石」を紹介します。
良い包丁は研がなくても良いと思っておる人もいるかもしれませんが、実はそれは逆で、良い包丁こそしっかり研いであげないと本来の良さを活かしきれません。
むしろ研ぐことを前提に作られていたりします。和包丁は特にですね。
家庭でも意外と簡単に研げるので、ぜひ定期的に砥石を使って包丁を研いであげてください。
初心者も使いやすいおすすめの砥石
最初は「荒砥」「中砥」「仕上げ砥」のセット売りを買おう
また後程詳しく紹介するんですが、砥石には「荒砥」「中砥」「仕上げ砥」の3つの種類があります。
包丁を研ぐにはこれらを使い分けるのがベスト。
初心者向けに必要な砥石をセットで販売しているメーカーさんがあるので、まずはそれを買うことをおすすめします。
価格も比較的安いので、これで包丁を研ぐことに慣れていければ良いですね。
例えば、業界トップの刃物メーカーとして有名な「貝印」からも、砥石セットが販売されています。
滑らないように研ぎ台もセットになっているのでおすすめです。
砥石が面倒な人はシャープナーもおすすめ
砥石で研ぐのが面倒な人のために「シャープナー」と呼ばれる簡易的な砥石もあります。
水も使わず素人も数秒で簡単に研ぐことができるのが特徴です。
ただし、シャープナーを長く使っていると徐々に刃が丸くなり、包丁を長く使うことが難しくなります。
安い包丁を使っているならシャープナーを使うのもありでしょう。
「砥石」と「シャープナー」。初心者におすすめなのはどっち?
包丁を研ぐ道具は「砥石」と「シャープナー」がほとんどですが、初心者はどっちを選んだら良いのでしょうか?
それぞれの特徴から考えると、選び方の基準はこんな感じです。
- 良い包丁を買った。料理好き→砥石
- 安い包丁で十分。そこそこ切れるようになればOK→シャープナー
砥石で包丁を研ぐのは初心者からすると難しそうに感じるかもしれませんが、想像しているよりはずっと簡単に研げると思います。
最近は研ぐときに包丁の刃の角度を調整してくれるグッズなどもあるので、刃先が凸凹になる心配もありませんしね。
ですから、基本的には砥石を使って研ぐのがベストだと思います。
一方、とにかく面倒で、そこまで包丁や切りやすさに思い入れがないという人は、シャープナーでも十分といった感じですね。
ただし包丁に負荷をかけてしまうことはあらかじめ覚悟の上で使用しましょう。
砥石とシャープナーの違いは下記の記事で詳しくまとめてあるので参考にどうぞ。
あわせて読みたい
家庭で使う砥石の種類は「中砥」と「仕上げ砥」がおすすめ
おすすめの砥石を紹介した時に少し触れましたが、砥石には「荒砥」「中砥」「仕上げ砥」の3種類あります。
違いは粒子(砥石を構成する粒)の大きさ。
それぞれ用途が違うので下記を参考にしてみてください。
荒砥
荒砥は文字通り最も粒子の粗い砥石です。
粒子が粗いということは、砥石の表面がザラザラしていて包丁の刃が削りやすいということ。
包丁の刃がちょっと欠けていたり、錆び付いている時などは、とりあえず荒砥を使ってガッツリ研ぐのがおすすめです。ただし使いすぎはNG。
中砥
中砥は一般的に使われることの多い砥石です。
家庭用の砥石が欲しいなら、まずはこの中砥をもっておくことをおすすめします。
基本的には中砥で包丁を研ぐことになります。
仕上げ砥
仕上げ砥は最後の仕上げに使われる砥石。粒子がとてもきめ細かいです。
これを包丁の刃の表面を磨くことで切れ味が持続しやすくなるんですね。
家庭で研ぐときは、「中砥である程度研いでから最後に仕上げ砥で仕上げる」というのが基本的な流れです。
あわせて読みたい
家庭で包丁を研ぐために必要なものは砥石だけ?
包丁を研ぐのに必要なものは砥石を含め全部で3つ。「砥石」「研ぎ台」「水」です。
これは研ぎ方のコツでもあるんですが、研ぎ台と水の使い方が意外と重要だったりするんです。
「研ぎ台」で砥石を固定
包丁を研ぐにはそれなりに力を使うんですが、砥石がガッチリと固定されていないと研げません。初心者ほど大事。
濡れタオルや雑巾を使って何とか固定することもあるんですが、キッチンでやるなら研ぎ台を使うのが一番おすすめですね。
ゴムの滑り止めがついているだけで全く動かなくなります。
砥石とセットになっている商品もあるので、最初からセットで購入してしまうのがおすすめです。
包丁を研ぐのに欠かせないのが「水」
もう1つ包丁を研ぐのに欠かせないのが「水」です。
先ほどシャープナーは不要と紹介しましたが、通常の砥石を使うときは必ず水を使いましょう。
一度砥石を水に浸してから、研ぐ最中もたまに水を垂らしてあげることが重要です。
キッチンで研ぐ人は心配ないと思いますが、水が使える環境で研ぐようにしてください。
家庭でも簡単にできる包丁の研ぎ方
最後に簡単に包丁の研ぎ方も紹介しておこうと思います。
- 最初は#400くらいの荒砥や中砥で研ぎ始める
- 砥石が平面を保つように全体を使いながら、裏表を研ぐ
- #1000くらいの中途や仕上げ砥で研ぐ
- カエリが出ないように両面を整える
簡単な流れとしては、「中砥」を使いガッツリ研いでから、最後の最後に「仕上げ砥」を使って刃を整えるイメージです。
よほどのことがない限り「荒砥」は使わないので、初心者はこの2つを使って包丁を研ぐことに慣れていきましょう。
包丁は研げばいつまでも使えるのか?
包丁の寿命は刃の構造によって異なります。
砥石で研いでも途中で使えなくなるタイプがあったり、研ぎやすさも全然違うので一度自分の使っている包丁を調べてみると良いと思いますよ。
購入前にチェックしておくのもポイントです。
あわせて読みたい