「包丁は研ぎ直せばいつまでも使えるの?」
良い包丁を購入するなら当然長く使いたいですよね。
どれだけ値段の高い商品を買ったとしても、包丁は研がないとすぐに切れ味が悪くなってしまうもの。
ただし研ぎ続ければいつまでも使えるとは限りません。
包丁の寿命や研ぎやすさは、実は刃の構造によって異なります。
包丁の寿命は刃の構造により異なる
包丁には研ぎ直せばいつまでも使えるものと、そうではないものがあります。
その違いはズバリ包丁の刃の構造にあります。
「本焼き包丁」と「合わせ包丁」
本焼き包丁と合わせ包丁。
この2つの構造を知ることが、包丁の寿命を知るうえで重要なポイントとなります。
簡単に言うと
- 本焼き包丁・・・刃がすべて鋼で作られている包丁
- 合わせ包丁・・・刃は鋼、周りが軟鉄で作られている包丁
という違いがあります。
詳しくは下記の記事を読んでもらえると分かりやすいです。
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この中で詳しく本焼き包丁と合わせ包丁の構造を紹介しているんですが、ズバリこれが包丁の寿命に大きくか関わってくるんです。
本焼き包丁は研げばいつまでも使える
刃の全てが鋼で作られている本焼き包丁は、研げばいつまでも使うことができます。
つまり、刃がなくなるまで使えるということです。
ちなみに本焼き包丁は研ぐのが難しいんですが、非常に硬度が高いので多くのプロ料理人に愛用されています。
初心者の1本目にはおすすめできないかもしれませんが、包丁の扱いや研ぎ方に慣れてきたら1度は使ってみたい包丁ですね。
合わせ包丁は種類によって寿命が異なる
合わせ包丁は研げばいつまでも使えるタイプとそうではないタイプがあります。
先ほどの記事でも紹介しているんですが、合わせ包丁というのは
- 刃先・・・鋼
- それ以外・・・軟鉄
この2種類の素材を合わせることで完成します。
上記画像の通り合わせ方が3種類あるんですが、刃先(鋼)が包丁の峰まであるタイプは研げばいつまでも使えるということになります。
例えば「三枚合わせ」は鋼が峰まであるので使い続けることができますが、「割り込み」は研ぎ続けることで刃がなくなってしまいます。
これが包丁の寿命ですね。
包丁を購入する前に刃の構造をチェック
包丁の寿命は刃の構造によって変わります。
実際は割り込み包丁でもよほど長く使わない限り刃がなくなることはないと思いますが、気になる人は購入前に確認することが大切です。
刃の構造は何かと重要なポイントなので、特に出刃包丁や柳刃包丁を購入するときには注意しておきたいですね。